soとasの謎



英語にはsoだのasだの、はたまたthatなど、やたらと多い。今回はその由来を尋ねて行こう。筆者は短気なので結論から書く。soasになったのだso ⇒ all + so ⇒ also ⇒ asと変わっていった。allは「全て」から「強調」を表すようになった。日本語でも「全く~だ!」と言うではないか。all rightは有名だが、他にもalways / almost / already / almighty / although (アクセントは後ろ! 間違えるな!) / aloneなど数多い。soI think so.「私もそう思う」から「そのように」「同じように」の意味であることが分かる。そこからalso「~もまた」も生まれた。assoの「強調形」なのだ。ではこれまで無機的に暗記してきた構文の意味を解析して行こう。くどいようだがso≒as「そのように・同じように」だ ......






「日本の教育は暗記教育だからダメなのだー!」とテレビなどで発言する愚か者が後を絶たない。「もっと創造性を養う教育をー!」などに至っては「西から上ったお日様が〜♬」と唄うのと同じ。これでは某ギャグ漫画ではないか。最後に「これでいいのだー!」とでも言うつもりか......






そもそも何故この表現が物議を醸しているのか? それはgoの代わりにbeが使われている点もさることながら、「be動詞とtoのコラボ」が読む者に強烈な違和感を与えるからだ。ご存知beは「状態動詞(いる・ある)」である。つまり「動き」が無い。一方toは「~へ」だから「動き」がある。「動いていないのに動いている」と言っているのだ。全くもって意味不明。兎に角英文法最大の謎の一つなのだ。ただ他に類例がないこともない。buy「買う」である。buyは「buy 物 to 人」で「人に物を買い与える」となる。「え? buyfor型じゃなかったの?」と気づいた方は流石である。結論から言えば「buyfortoも両方取る」のだ。そこでまず「to型」と「for型」の区別について再確認しよう......




小学生英語の勧め



当予備校で小学生英語を受講する生徒は受講開始時点ですでに英会話塾に通った経験があったり、小学校である程度の英語の学習をしていますので、アルファベットであれば書ける状態の生徒が多いです。英会話塾や学校での学習内容は、一般的な中学1年生の最初の2~3ヶ月までに学習する内容におおむね対応していますが、音声中心の学習をしていることが多いため、残念ながらすべての生徒がテキストを読んだり、あいさつなどの表現を書いたりすることができるわけではありません。そのため受講開始時に「英検5級を取得したい」というご要望が出れば、その目標をクリアするために必要な学習、言い換えればテキストを読んだり、基本的な表現を書いたりできる能力を身につけるための学習をすることになります。

具体例では受講開始から3ヶ月が経過したところで、be動詞と基本的な動詞の使い方と、代名詞の使い分け、疑問詞を用いた疑問文が分かるレベルを目標としています。英検5級合格に必要な単語の学習も300~400語程度までは進めます。

小学生英語は90分の授業時間となっていて、小学生には長時間と思われるかもしれませんが、指導中に2度休憩を入れると、実際は30分を少し切る指導が3セットあるだけですので、練習問題などを解いていると退屈する間もなく終了します。反対に、中学生以上の2時間の授業時間と比較すると短めに思えますが、学校の定期試験対策等に時間を割かなくてよいため、中1になってから英語を受講し始める生徒たちと比較してもそれほど進度は遅くなりません。したがって、中学英語の基礎をしっかりと身につけるにはある程度論理的な思考力も育ってきた小学校高学年の1、2年間は最高の時期であると言えます。








brain 固い話題が続いたので、今月は少し筆者の冒険譚も交えた話を書いた。肩の力を抜いて楽しんで欲しい。先日「世界中で英語ができないのは日本人だけ!」などと発言していた或(あ)る「脳科学者」の先生がいた。余りの出鱈目さに腰が抜けるかと思った。「脳科学者」ではなく「脳がおかしくなった科学者」の間違いではないのか? 南極以外のすべての大陸に足跡を記した筆者が断言する。「世界では英語の通じない国の方が多い」と。筆者は貧乏旅行者だったので現地人と同じ宿に泊まり、同じ物を食べ、2等列車やトラックの荷台に乗って旅をした。列車の屋根に乗って一晩中走ったこともあった。車両が満杯で乗る場所が無かったからだが、無論そこで眠るのだ。列車の屋根はご存知のように「かまぼこ型」になっている。従って進行方向に直角に寝ないとバランスを崩した瞬間振り落とされる。日本ではホームがあるからあまり高いと感じないが、列車というのは地上から見上げると恐るべき高さだ。講道館柔道の初段を允許(いんきょ)されている筆者だが、寝ぼけ眼のまま放り出されたら「受け身」もへったくれもない。よくあんなことができたものだ。しかし現地の連中がみんなやっていたので、恐れも感じず真似できたのだ。つい話題がそれたが、こうして触れ合った人々の英語の通用度がどれほどのものなのか...を話す......






「現在分詞」とくれば次は「過去分詞」だ。過去分詞には謎が多い。まず「過去と何の関係もないのになぜ過去分詞と呼ぶのか?」という謎だ。これはネット上で多くの方が答えておられる。「過去形と形がそっくりだから過去分詞と呼ぶのだー!」と。しかしこれでは答えになっていない。「ではなぜ過去形と過去分詞はそっくりなの?」と、次なる問いが飛んでくるからだ。さらに「現在分詞」は「現在形」とは似ても似つかぬ形をしているが、こちらも「現在分詞」と呼んでいる。この問いに関してネット上では「一方の分詞に『過去』という名前を使ってしまったので、もう一方の分詞は仕方なく『現在』としたのだー!」と言うのだ。ここまで来ると最早「落語」である......