現行の英検では同日で隣接する2つの級(例:準2級と3級)を午前と午後でダブル受験することが可能です。また、同一回の英検で曜日・会場をずらして複数の級を受験することも可能です。例えば中学で金曜に3級を受験して、塾などの準会場で土曜または日曜に2級を受験するといったことができます。茗渓予備校に通う生徒でも、学校実施の英検では確実に受かるほうの級を受験して、茗渓予備校の校舎では一つ上の級を受験する、といった受験をする人がいます(国立校と新宿校と調布校が英検準会場になっています)。
日曜の本会場でのダブル受験も加えれば、理論上、最高で4級分を同一回にて受験できることになりますが、トリプル以上の受験は二次試験で日時がバッティングする恐れがあるため難しいようです。なお、いずれの場合も同一級の重複受験はできません。
英検CBTの場合、従来型英検と同じく、例えば同じ日の午前で準2級、午後で3級とダブル受験することが可能です。スピーキングは、面談形式だと面接官が受験生一人一人に対応していくため相当な時間がかかるため別日程にならざるをえませんが、CBTの吹き込み形式のテストであれば受験生が個々に同時実施できるものと思われますから、時間もかからないのでしょう。
また、CBTでも別日程にて複数の級を受験することが可能です。例えば、従来型英検で第2回分に相当する英検CBTは①8月、②9月、③10月、④11月の4回ですが、8月に3級を受験し、9月に準2級を受験するといったことも可能なようです。
2020年度大学入試で利用できる同日型英検1day S-CBTは文字通りCBT形式になると思われますが、これについてはダブル受験が可能かどうかの発表はまだありません。1day S-CBTについても同様です。
いずれにしろ、2020年度大学入試における英語民間試験の受験機会は、高3の4月〜12月の間に事前に届け出した2回分だけですから、仮にダブル受験が可能であっても大きなメリットはないかも知れません。
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