前回からの続き

2020年度から始まる改革によって、大学入試が大きく変わろうとしています。 大学入試センター試験に代わって新たに導入される予定の「大学入試共通テスト」では、マークシート式問題の他、いわゆる「民間試験」が導入されることになっています。これらの民間試験はすべて「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能がバランスよく試される内容である点において従来の大学入試とは大きく異なっています。今回はこの民間試験のうちGTEC・ケンブリッジ英検をご紹介します。

GTEC

中学・高校生対象のスコア型英語テストでNo.1の受験規模。

ベネッセコーポレーションが日本の大学受験用に開発したテストです。日本の中高生に敵した内容で、授業で学んだ英語を「実際に使う」という手ごたえを感じられる出題です。テストを受けること自体が英語を使った生活体験に感じられるように工夫されています。結果は合否ではなく絶対評価によるスコアで確認することができます。

「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を、スコア型の絶対評価で測定します。Advanced、Basic、Coreの3タイプの難易度があります。スコアを用いた評価により受検者全員に現状の自分の力と今後目指すべき目標を前向きに伝えることができます。

●Core
・トータル時間:約95分
・Listening:マークシート式18分
・Reading:マークシート式32分
・Writing:自由記述式20分
・Speaking:タブレット式約25分

●Advanced/Basic
・トータル時間:約115分
・Listening:マークシート式 25分
・Reading:マークシート式 45分
・Writing:自由記述式 20分
・Speaking:タブレット式 約25分

ケンブリッジ英検

CEFRに完全準拠。130か国に広がる英語能力認定試験。

ケンブリッジ英検は英国ケンブリッジ大学の非営利組織であるケンブリッジ大学英語検定機構が開発、提供している英語能力認定試験です。英語圏での日常生活に必要な英語力を評価します。受験者には「結果ステートメント」と「認定書」が発行されます。

●上初級(CEFR:A2)通称KET
・トータル時間:約1時間50分 【中学英語レベル】
・リスニング:約30分
・スピーキング:約8~10分
・リーディング&ライティング:1時間10分

●中級(CEFR:B1)通称PET
・トータル時間:約2時間12分 【高校英語レベル】
・リスニング:約30分
・スピーキング:約10~12分
・リーディング&ライティング:1時間30分

●上中級(CEFR:B2)通称FCE
・トータル時間:約3時間29分 【難関大学入試レベル、海外大学準備コース入学レベル】
・リスニング:約40分
・スピーキング:14分
・リーディング&文法・語彙:1時間15分
・ライティング:1時間20分

●上級(CEFR:C1)通称CAE
・トータル時間:約3時間55分 【海外大学・大学院留学レベル】
・リスニング:約40分
・スピーキング:15分
・リーディング&文法・語彙:1時間30分
・ライティング:1時間30分

●特上級(CEFR:C2)通称CPE
・トータル時間:約3時間56分 【あらゆる英語に対処できるマスターレベル】
・リスニング:約40分
・スピーキング:16分
・リーディング&文法・語彙:1時間30分
・ライティング:1時間30分


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