センター試験では読解+文法語法+発音アクセントが200点、リスニングが50点であったのに対し(
4:1)、来年度より開始する大学入学共通テストではリーディングとリスニングの配点はそれぞれ100点で均等になる(
1:1)。しかし、センター試験においても各大学で
傾斜配点が行われていたように、大学入学共通テストでも各大学でリーディングとリスニングの配点に調整が行われることになる公算が高い。
旺文社の調査によると、2月初頭の時点で配点比率を明確に記している大学は56大学、一部の学部のみで明記しているのは2大学2学部(全国公立173大学の3割強)。
これまで通りリーディング160点・リスニング40点(配点比率「4:1」)とする大学がある一方で、共通テストの配点比率の通りにリーディング100点・リスニング100点(配点比率「1:1」)としたり、あるいはリーディング150点・リスニング50点(配点比率「3:1」)とする大学もある。
- 4:1⋯34.8%(旧センター試験と同じ)
- 3:1⋯14.5%
- 1:1⋯30.4%
「3:1」は、東北大学、東京医科歯科大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学などの難関大学に多い。センター試験では全学で配点比率「4:1」だった大学が共通テストでは学部・学科や、前期・後期の別で配点比率を変えたり、その逆に、センター試験では学部・学科で異なっていた配点比率を共通テストでは統一したりというケースも見られる。いずれにしろ、
これまでよりリスニングの配点比率を下げている大学は極少数である(例:東京都立大学都市環境学部-都市政策科学科)。リスニングの配点比率が上がる大学が少なくないため、リスニング対策の重要度はこれまで以上に増してくるものと思われる(詳細:
旺文社教育情報センター)。