茗渓予備校通信KIRI

2007年6月号

都立高校の私学化とは?

4月26日、東京都は「進学指導重点校の取り組み状況」を教育委員会定例会で報告している。この報告書によれば、先行4校(日比谷、戸山、西、八王子東)の難関国公立大学(東大、京大、東工大、一橋大と国公立大学医学部医学科)の現役合格者が、指定前(00〜04年の平均)から指定後(05〜07年の平均)にかけて、60.6名から88.7名に46%強増加しているといいます。

また、その後指定された3校(青山、立川、国立)の国公立大学全体の現役合格者数が、準備校の指定前(00〜05年度)から指定後(06〜07年の平均)で148.5名から231.0名に55%強増加しているといいます(参照:「東京都教育委員会進学指導重点校の取組状況報告について」)。

これは、都立高校が学区制をはずし原則高校自由選択制とし、高校毎の目標を分別し(いわば水平分業)、入試も一律から自校作成を促すなど、学校経営に競争原理と自助努力を徐々に導入してきた当然の結果でしょう。その多くはすでに私立が営々と実践してきたものです。

私学へ通う諸君。以前にも書いたように、中学入試で終わりではありません。恵まれた学習環境のなかで「自分作り」に励もうではありませんか。(なお、受験「個oaching」に詳しい情報は掲載しておきます。合わせてご覧ください。)