茗渓予備校通信KIRI

2008年12月号

ゼミの窓:受験生へ

いよいよセンター試験まで、あと5週間あまりとなりました。この時期になるとだれでも不安にかられるものです。

たとえば、安全校をどこにしたらいいのか悩むものです。ある大手予備校の最新のアンケートによると、国公立第1志望者で、チャレンジ校が平均1.5校(最大5校)、成績相当校が平均1.7校(最大6校)、安全校が平均1.0校(最大4校)でした。私立第1志望者で、チャレンジ校が平均2.4校(最大6校)、成績相当校が平均2.2校(最大9校)、安全校が平均1.4校(最大3校)でした。私立第1志望者のほうが受験校が多くなるのは、私の体験からもうなづけます。

この3年間、私が付き合ってきた受験生の「合格体験記」を、当時のことを思い出しながら読み返してみました。ベストセラーの『悩む力』ではないが、みんな、悩みながら成長しています。

これも、大手予備校のアンケートですが、悩んだときのもっとも有効な気分転換は、と問われて、一番が、友人に会う、二番が音楽を聴く、三番が睡眠をとるでした。

私の記憶に鮮烈に残っているのは、筑波大の医学部に入ったAM君の「合格体験記」の中の言葉です。

「受験勉強に疲れたら、一休みして自分はどうしてこの大学に入りたいのかもう一度考えてみました。受験勉強だけに埋没し、本来の目標を忘れないようにしました。しっかり目標を見失わなければ、必ず第一志望校に受かるんだと考えました。」

受験生諸君。いまはつらい時期かもしれませんが、あと一息です。焦らずたゆまず、一日一日長い坂をのぼっていこう。その先には必ず新しい地平が開けてくるのだから。