茗渓予備校通信KIRI
2010年6月号
ゼミの窓
今年で、茗渓塾は40周年目を迎え、茗渓予備校は10周年目を迎えました。予備校部門は、中高一貫の進学校の生徒向けの専門予備校として発足しました。
当初、実業界で注目を浴び始めた「コーチング」の技術を、教育の世界でも応用できないものかと考えてきました。コーチングという考えかたは、知識やスキルを生徒の頭のなかにひたすら流し込むという、従来の学校や予備校のスタイルではなく、生徒自らが自発的に学んでいくという「新しいかたちの学び」を模索するものでした。コーチングは、生徒ばかりではなく教師の側も生徒から学ぶという姿勢が肝要です。生徒がなぜ分からないのか、そこを生徒と語りながら探っていく、このプロセスを大切にします。
こうした考え方は、最近になってようやく教育の場でも認知されるようになってきました。10年はすこし長すぎたと思いますが、皆様がたのご支援もあり、生徒数も400名あまりに増え、今年から新しく中野校舎を開設することが出来ました。私たちは、6人限定という超ミニゼミの形のなかで、日々研鑽を続けている、専任だけの教師集団を大事に育てていきたいと考えています。しかし、プロのプロたる所以は、究極的には教師の力量のアップにあるのではなく、顧客である生徒たちの学力の増強と第一志望校の現役合格にあることを肝に銘じるところにあると考えています。今年もまた、生徒たちとともに私たち自身も新しい目標を掲げて仕事に励んでいく所存です。