茗渓予備校通信KIRI

2011年8月号

ゼミの窓 夏期講習で思うこと

今年の夏期講習では高3生を中心とする受験指導以外に、多くの中学生をみさせていただいています。そこで気づいたことをすこし話させてください。

中学入試をいろいろな形で体験してきた生徒たちと接していると、まず中1の段階で教科ごとに、何をどうやって学習していったらいいのか、その学習法を身につけることがいかに重要であるかに気づかされます。例えば、私の教えている英語で言えば、数学が得意であっても英語をどう学習していったらいいのかよく分からない生徒がいます。言葉の学習は、日本語で分かるだけでなく、英語なら英語のルールを反射的に反応できるまで習熟する必要があることを忘れてはいけません。そのルールは、文法は言うに及ばず、語彙や語法の習得、発音の特徴などすべての面に及びます。簡単に言ってしまえば習った英文を、最終的には丸ごと覚えてしまうことが学習の前提になります。いままでの学習のあり方を反省してみることを納得させています。

多様な学校の生徒を教えていて、その学力差の大きさにあらためて驚かされます。私どもの塾で学習していることのメリットのひとつは、こうした学校間の格差を超えて、本物の学力をつけていただくことと考えています。井のなかのかわずにならないことです。

みなさん、いずれは大学受験を迎えることになります。それも、出来れば早慶レベルを狙うのが大半ではないでしょうか。中3ぐらいから受験をみすえた学習を始めたいものです。定期試験をこえた視点が必要になります。

こんなことを考えながら指導にあっている夏期講習です。