茗渓予備校通信KIRI
2012年3月号
茗渓予備校の選択
先日、つぎのような趣旨の問い合わせのメールをいただきました。
新中1生の子供がいるのですが、この先、大手の予備校で大学受験ヘ向けて学校とは直接関係のない受験カリキュラムで学習させるのか、茗渓のように学校の学習内容も抑えながら指導していただくのか迷っています、という内容でした。
茗渓予備校はおもに中高一貫校の生徒を指導する学び舎であり、年間の独自カリキュラムに沿って一斉授業を推し進める大半の予備校スタイルとはあえて一線を画しています。これが茗渓の決断であり選択です。
理由はただ一つ、苦労して入学した学校の教育課題や指導内容をまずしっかり自分のものにすることこそが、大学受験を成功させ、その後の人生にとってかけがえのないものが獲得できるからです。私たち茗渓スタッフは、中学生・高校生を側面からサポートする(コーチングする)伴走者に徹します。生徒が主役という視点を堅持します。
優秀な生徒が集まる学校であればあるほど、その学習内容は高度なものとなっていきます。また、大学への進学実績を急ぐあまり生徒の理解度を超えた教材を使っているケースがないとはいえません。入学したはいいが、学校の学習内容や進度についていけなくてはなんにもなりません。
確かに世の個別指導には欠点が見受けられます。仲間と競い合う競争力が欠けるとか、対話式の知的訓練が希薄になるとか、社会性の教育ができていないなど、いろいろ指摘されるところです。しかし、私たち茗渓が実践しているのは、生徒自らが自発的に学んでいくという「新しい学びのかたち」です。教育コーチングは、生徒ばかりでなく教師の側も生徒から学ぶ姿勢が問われます。生徒がなぜ分からないのか、そこを生徒と語りながら探っていく、このプロセス(対話式訓練)を大切にしています。競争は学校のなか、社会のかなにうず巻いています。社会性は家庭・塾・学校・地域社会のどこででも経験できます。
茗渓予備校は3月から新学年が始まりますが、実質的には春期講習や4月からが名実ともに新年度入りとなります。新たな気持ちで一緒に学んでいきましょう。