茗渓予備校通信KIRI

2014年12月号

入試直前情報

来月はセンター試験、そして本試験が次々と始まります。今年も本格的な入試シーズンを迎えることになります。

センター試験

今年のセンター試験の応募数は56万人弱(前年とほぼ同じ)、現役生が前年対比2.7%増、既卒生等が11.6%減だった(入試センター)。ここからも、現役中心の受験への流れが読み取れる。

来春は、数学と理科が新課程に対応した初の入試となる。数学:問題冊子は新・旧課程が同一冊子(新課程生は旧課程科目の選択は不可)。理科:理科①/2科目の受験必須(解答順序、時間配分は自由)、理科②/各科目で選択問題あり、などなどいろいろ戸惑うことが予測される。茗渓ではこの冬期講習から模擬試験を含め対策を講じていく(詳細は各校舎の担当者に)。要綱をしっかり確認すること。

私大のセンター利用は若干敬遠気味。センターのみの方式センター併用方式ともに、有名私大の場合は募集数も少ないしボーダーラインも高いので、慎重に選んだほうがいい。また、出願時に理科①(基礎科目)、理科②(基礎を付さない科目)の組み合わせを決め、試験当日には変更できないこと、基礎を付さない科目は旧理科Ⅰに比べ出題範囲が広いということなどが敬遠の原因か。

国公立大学

センターの理科の科目指定は各大学で注意することが必要だ。看護系で理科①のみでの受験が不可の場合や、大学により教育学部で文系型・理系型に対応が分かれる場合がある。 北海道大学や京都大学の医学科では、センターで2次試験と合わせて理科3科目が必要だったのが2科目で済むように変更になったため、志願者が2〜3割増えている。因みに、2015年度は医学科の定員は私大を合わせ、18大学で65名増(ほとんどが地域枠)、この8年で1509名(2割)増えている。医師不足にはほど遠いが。

とにかく、茗渓各校舎の自習室を使って、時間内に過去問をどんどん解いていく時期だ。有効に活用すること。

私立大学

「文低理高」と「実学志向」の基調は変わらず継続している。「医」106%(前年比)、「歯」117%、「薬」101%、「看護」107%である。ただ、不人気続きだった「法・政治」系が難易度低下のせいか回復基調105%にある。理系も「理」系統94%だけは低調。各大学の状況は学校や茗渓各教室、ネットなどで確認しておこう。

前回の『偏差値のはなし』でも触れたように、これからは弱点補強や過去問演習により、すこしでも得点力をアップすることに専念しよう。茗渓は1月一杯、吉祥寺と調布校舎は10時から開館して受験生を応援します。(河合塾の資料などを参照する)