茗渓予備校通信KIRI

2015年1月号

明けましておめでとうございます。
去年今年貫く棒の如きもの 高浜虚子
年の暮れから新年にかけて、いつもこの句が口をついて出てきます。受験にたずさわっていると、年の暮れも新年もお預けです。受験生にとって新年は、合格の日であり、晴れて入学した桜の季節であり、その伴走者であるわれわれにとっても同じことです。

茗渓では、31日と正月2日3日の3日間は吉祥寺校舎で恒例の「年末年始スーパーインテンシブ」を行ってきました。4日からは冬期講習が7日まで実施され、そのあとはセンター試験へ向けて最後の調整に入ります。それが終われば、いよいよ本試験が次々と始まります。調布校舎と吉祥寺校舎は1月一杯は、午前10時から開館し、受験生の応援態勢に入ります。ここまで来たのです。あとは、体調をくずすことなく日ごろの力を出し切りましょう。

英語学習の第一歩

いま小学6年生の皆さんは、「中教審」の答申(2021年実施)ではセンター試験はなくなり、それに変わる「高等学校基礎学力テスト」(高2高3生対象)や「大学入学希望者学力判定テスト」を受験することになります。英語はトーイックなど外部の資格試験などを利用することもできるようにするそうです。そうなると「聞く」「読む」「書く」「話す」の4つの技能を多角的に判定することが予測されます。

グローバル化する世界で日本が生き残るために、世界語である英語を使えるようにすることが不可欠だという認識に立っての施策です。この考えにはいろいろ議論がありますが、英語を苦手にしない学習法に触れておきます。

英語を苦手にするのは、ほとんどが中1から中2にかけてです。この時期の学習法が間違っていると、その先の英語の成績に悪い影響を与えます。毎日の、いささか退屈な演習が基本の教科だけに、一旦いやになってしまうと取り返すのが大変です。ここでは、英語学習の基本を簡潔に箇条書きしておきますが、その実際は新年度3月から開始する本格的な「入門講座」でぜひ体験してもらいたいものです。

①外国語の学習は音に始まり、音に終わります。最新の脳医学でも外国語の習得は、脳の言語野に新しい反応部位をつくることだと言います。アルファベットの学習も音と文字との対応関係を学習する重要な部分です。②どの教材であれ、しっかりした英語教科書を暗記するぐらい徹底して自分のものにすることで充分です。プログレスの最新版では、いわゆる英語らしい表現が増え、英語の発想のまま覚えていくことを求めています。③英語のスピードに目が追いつき、口が追いつき、耳が追いつき、頭が追いつく学習が必要です。その手順を「入門講座」で私みずから伝授します。