茗渓予備校通信KIRI
2015年12月号
入試最前線2016—来春の入試動向あれこれ
冬期講習を控え、いよいよ受験勉強は最終段階を迎えようとしています。焦らずたゆまず、合格の願いを胸に走り切りましょう。
大学入試センター試験の確定志願者数が公表されました。前年対比100.8%で総志願者数は563,765名でした。高校卒業見込者数や過年生の減少にもかかわらず志願者数が増えているのは、センター試験の現役志願者率が上昇していることと、近年は国公立大学の推薦・AO入試でセンター試験を利用する大学が増えていることが原因とみられます。
センター対策は冬期講習のテーマの一つではありますが、弱点補強や過去問による実践訓練は自主的に出来る部分が多いはずです。予備校の自習室を使うなどして対応にぬかりのないようにして下さい。
【国公立】トピックス
- 東京外大は難化傾向が続いている。
- 首都大学東京の都市教養・法学(前期)系は学力上位層が増加している。関東圏の他の法学系もほぼ同様の傾向にあり、ボーダー得点率が上昇している。
- 電通大は改組・入試変更で前期は一括募集、後期は類別募集となっている。後期は172%と大幅に志望者数が増加している。
- 東日本の医学科は北海道から首都圏にかけ、ボーダーが軒並みアップしている。
【私立・早慶上理】トピックス
- グループ全体の志望者数は前年比108%。なかでも早慶の増加が目立つ。早慶ともに文系学部で増加しているが、早稲田の文・文化構想がセンターのみの方式を導入した影響が大きい。上智大では、実施2年目となるTEAP型の出願基準が厳しくなり、志望者を減少させている。東京理科大は経営学部の移転に伴い志望者を増加させているが、薬学部は減少している。
【私立・MARCH】トピックス
志望者数を前年対比111%と大幅に伸ばしているが、文高理低の傾向が顕著である。青山学院・中大・法政は入試変更が増加要因となっている(いずれも河合塾の第3回全統模試のデータによる)。河合・駿台の模試の結果は、たとえ判定がAやBであっても安心せず、CやDであったも悲観することなく過去問演習などで実践的な演習をこなしていって下さい。冬期、冬期明け、センター、本試験と茗渓予備校は受験生の伴走者として全面的にサポートしていきます。
※2016年度入試の受験環境:
- 大学受験者数は大きくは変わらない
- 進む大学改革・入試改革(国立大学の3分類化、学部再編など)
- 新課程への全面移行
- 英語外部試験利用の拡大と利用方向