茗渓予備校通信KIRI
2020年 4月号
今年の大学入試の結果
コロナウイルスの影響は長引きそうです。皆様におかれましては、くれぐれもご注意ください。うつらない、うつさないを願います。
さて、今回は今年の大学入試の結果をいくつか概括しておきます。
今年は、医学部医学科に8件の合格者を出しました。判明した大学名を時系列的にあげると、久留米大学・昭和大学・東京女子医科大学・日本医科大学2名・順天堂大学2名・東京慈恵会医科大学となります。茗渓予備校では、今春より医学部進学に特化した『メディカルフォーカス』(過年生対象)を立ち上げ、いままでに培ってきた医学部進学への指導技量を有効に活用することとしました。詳細は、茗渓予備校のホームページなどを参照願います。
今年の進学実績や受験の動向などをご報告する『春の大学入試セミナー』を例年通り以下の日程で予定していますが、コロナウイルスの影響で予定が変更されることもあります。各教室やホームページなどで変更がある場合は、迅速にご報告いたします。
- 5月10日(日) 調布校舎
- 5月17日(日) 吉祥寺校舎
今年の入試状況をトピック的に
・医学科 入学定員の変化
2008年度から増員された約1千名は2019年度までの期限付きの臨時定員増であったが医師不足等を理由に2019年度までに認可を受けた臨時定員数を上限として、再度の増員申請が2021年度までの2年間の期限付きで認可された。ただし、現実には数名の増減にとどまっている。例)北里119名から118名、慶応113から110、順天堂140から135、昭和110から109、東京医科120から119、日本医科121から126などである。
・難関大敬遠の動き
文系学部では、難関大を敬遠する動きが顕著である。早慶上理、MARCHではボーダーランク前後の層を除き、多くの層で志望者が減少。一方、日東駒専では、ボーダーランクの高成績層でも増加している。日東駒専等のグループ以外に安全志向の影響が及び、多くの大学で難化傾向がみられる。
・東京大学 志望動向
文科類は文一、文三で志望者が増加したが、文二で減少した。成績分布から見ると、センター得点率90%以上でやや増加、未満で減少している。理科類ではこの傾向はさらに強い。
・一橋大学 志望者数減少が続く ボーダーダウンか
昨年同様、志望者が減少。前期は全学部で志望者が前年比で70%台。前期法学部を除きボーダー得点率は1%ダウンの予測。
・早稲田大学 難化傾向も落ち着く
大学全体の志望者は前年比93%。特にセンター方式の減少率が約1割に及んでいる。難易度(ボーダー)までダウンしている学部は少ないが、昨年と比べればかなり落ち着いている。ただし、商学部一般入試は前年比88%と大幅に減少している。
・慶応大学 全体では志望者減少も、難易度は安定
大学全体で志望者は前年比89%だが、上位層の変動は少なくボーダーのダウンは限定的。理工学部では、電気・情報分野の括りである学問Bの上位層が1割以上の増加。(データは河合塾)
※今年度の詳しい入試分析が出た段階で、HPなどで順次報告していきます。