2022年度入試 合格者座談会
茗渓予備校で感じた自由度
佐藤:当予備校での受講科目はお二人とも英数でしたが、受講していて良かった点はなんですか。
F君:自由度、自由度と、そうですね全部自由度に含まれますね。僕の場合は部活動をしていた関係で、週5日、それこそ、ここは授業は遅いので夜7時からじゃないですか、部活が遅い日は6時半とか、行けなかったりする時に、同じような部活をしている他の受験生で他の予備校とかに通われている方達なんかは、授業に1時間遅れて行ったり、なんなら、「今日はいいや」とかなったりするんですけど、茗渓はやっぱり、そこは上手く、他の曜日に振替だったりできて。授業をちゃんと受けるっていうのが大事だと思うんで、そういう点では時間をしっかり確保できたのはよかったです。
S君:僕の言う自由度っていうのは、自分で言うのもなんですけど、自分で自分の苦手範囲とかを把握するのが得意だったので、「こういうことをやりたいですね」とか伝えると、いくらでもそれに沿って(演習を)やらせてもらえて、その上でアドバイスとかをもらえたりして、そういうところですね。
佐藤:その日に東大の実力テストをやりたいって言われてもすぐ切り替えて対応しますからね。
F君:それがやっぱりすごい。
特筆すべき成績の推移
佐藤:当予備校で英語とか数学を受講して、成績が跳ね上がったとか、そういう経験はありますか。
F君:英語になるんですけど、僕はもともと、数学と英語でなんでこの予備校に来たかっていうと、苦手だったからで。特に英語は中3の春の時点では学校の中でも余裕で半分以下で、下手をしたら下から30番に入ったくらいに低くて。それこそ、外国人の先生が授業で面白いことを言って、みんなが笑うポイントで自分だけ笑えないんですよ。横のヤツに訳してもらうぐらいできなかったけんですど、茗渓の英語の授業で、徹底的に演習をして、それこそ、1年ちょっとで、中3の春に来て高1になっている頃には、逆に、学校でも上から30番くらいにばっと上がって。それっていうのはすごかったなって、思いますね。
S君:僕は、初めは、英検を目標にやってて、とにかく長文を読んでいくっていう授業スタイルだったんで、どんどんどんどん長文を読む力がついていって、(英検)2級に受かって、センターも高1の秋で8割ぐらい取れるようになって。なんか、そこからMARCHの過去問とかを解き始めて、結構ずっと直線的に(成績の上昇が)右肩上がりだったんですけど。高2の秋ぐらいにちょっと行き詰まった時に、単語をしっかりやったら、それまでの長文読解の積み重ねが、一気に(成果として)来て、東大の読解問題が、もともと50点ぐらいだったのが、一気に90点ぐらいになって。他全部上手くいってて、ひとつだけ、単語だけ足りない状態だったんです。
F君:本番の数学の話で言うと、僕はもともと数学が一番苦手で、でそれは最後まで変わらなかったんですね。だけど、今年は数学はたぶんすごく難しかったと思うんですけど、本当に全然手がつかなかったっていう中で、先生に教わっていたのが、書く力っていうか、記述力っていうんですか、自分が何を考えていて、それをどれだけ答案用紙に再現できるかっていうところの力を、それこそ(茗渓予備校に)入った時から、全部書いて、考えを書いて、いつも見てもらっていたんで。それがあったからだと思うんですけど、僕は今年、正直数学で一問も完答できなかったけど、点数としては半分、5割来たんで。特に今年は数学が難しかったからこそ、みんなができない中で、どこまでできているかというか、途中点が大事になってくると思うんで。過去問を解いている時には5割なんて一回もなかったんで、それ(=書く力)が本番で生きたなと思いますね。
こうしておけばよかった
佐藤:こうしておけばよかったこととかはありますか。
F君:僕は、まあ、受かったからいいんだけれど、共通テストが終わって、それがなんとか形的にはまとまって、たぶん共通テスト利用で、私立の早稲田大学とか、他の大学も受かってるだろうってなった時に、正直、もう気持ちが切れちゃったんです。正直最後の一か月が、この1年で一番勉強をしなかった時期ですね。
S君:あと、なんか、これ、共通テスト後にやる気というか、モチベ(ーション)が下がるっていうのを、先輩とかも塾とかも、誰も言ってなくて、これは僕の周りもみんなそうだったし、後世にちゃんと伝えるべきですね。それを自覚してれば、「みんなそうなんだ」って安心感が生まれて、逆に、勉強できるようになるとは思うんですけど。
使用した英単語集
佐藤:英単語集は何を使いましたか?
S君:シスタン(=
システム英単語)を、学校で配られてたんで、普通のそれを使いました。
F君:僕は先生からもらったターゲット(=
英単語ターゲット1900)を…
佐藤:どちらの単語集も同じぐらいのスペックなんだよね。
F君:そうですね。
S君:覚えやすさというか、見た目とかで選んでいいと思いますね。
F君:中に書いてある単語はほとんど一緒なんですよ。東大だったら、シスタンかターゲットの一個でいいと思います。
後輩受験生に勧める英語の学習
佐藤:後輩受験生たちに対して、何かこういうのをやれば良いとかはありますか。
S君:まず、英語でいうと、英語かあ、英語はずっと茗渓にひたりきりだったんで、とにかく、長文読解をたくさんやるのが大事かなと。
F君:長文はなるべく解くと。で、その長文に最初に触れるためには、その前に高校文法もある程度知っておくべきというか、早めに先取り、先取りで勉強をして、文法はある程度やっておいて…
S君:大枠だけ押さえておいて…
F君:その状態で、長文をたくさん解く。で、なんなら文法も、長文解きながら覚えていくぐらいの。3年間ずっと長文読解を解いてて、すごい、読むスピードも全然、段違いに速くなるし。
S君:僕も結構、クラスでも速いほうでしたね。
F君:僕も人よりずいぶん、読解演習とかで10分くらいかな、速かった。
S君:なんで(読解演習を先に)終わるのって何回も言われました。
F君:だから、学校のテストでも一人だけ終わってるとかがあって。英語は、まずは長文をたくさん読まないと、力がつかないかなとは思いますね。
佐藤:なるほどね。
後輩受験生に勧める理系科目の学習
S君:僕は物理で結構、色々迷走しててたんですけど。「
重要問題集」(数研出版)っていう、有名なやつが一つあって、それは仕上げました。
佐藤:それは、一問残らず解いてるってこと?
S君:ええ、全部解けるようにするというか、ぱっと出されても、「解けます」っていう状態にするというか。
F君:(解答)方針は必ず立てられるようにしておくというか。また、たくさんの参考書、問題集を中途半端に終わらせるぐらいなら、一個の参考書をしっかり出来る状態に持っていくっていうのが大事なのかなと。
S君:あと、数学は、あれか、茗渓か。
F君:茗渓の先生のプリントに頼りっ切りだったから。でも、学校で渡された、「
フォーカス ゴールド」(啓林館)とか「
青チャート」(数研出版)、あの辺はやっといてよかった。
S君:必須。
F君:必須なのかな。それこそ、「フォーカス ゴールド」や「青チャート」は高1ぐらいから始めて、高2終わってる頃に、全部解けるようにしておいて、高3で応用というか。
S君:うん、間違いないです。
F君:それが出来てれば、基本的に大体の問題は解けるというか…
S君:それは言い過ぎかもしれないけど、なんか、対応できると思います。
佐藤:違う学校に行ってたけれども同じのを使ってたってことだね。
F君:それはたぶんみんな使うんじゃないかと。
S君:うちは独自問題集だったんですけど、内容的にはそれとかぶっているやつで。「青チャート」とかぶってる感じで。それをやった後なら(教材は)茗渓に完全に頼るでもいいし…
F君:学校のプリントでもいいし、僕は茗渓と学校のプリント、両方やってたけど、並行して。
模擬試験の利用
佐藤:模擬試験は高1、高2の時は受けてましたか?
F君:学校内で受けさせられていたもの以外は基本的に受けなかったです。ちゃんとした模試を初めて受けたのは、たぶん高3の5月の
河合の全統で、自分で受けに行ったのは、東大模試、8月と11月の駿台の2回と、8月の河合の試験だけだったから、自分が全国的に見てどこにいるのかが、夏ぐらいまでは良く分かっていなかったですね。
佐藤:まあ、判定でAが出たから良かったですけれどもね。
S君:僕は、最初の模試は確か高1の時の、センター同日模試で、それはお遊び感覚だったんですけど。次に受けたのが、高2の秋の東進の共通テスト本番レベル模試で、そこでなんかA判定が出て、「あっ、余裕じゃん!」って思って。高2の冬の共通テスト同日模試はE判定で、「ああ、やばいかな。」となって、それ以降は東大模試は全部受けました、東進のも含めて。計、何回かな、計8回だと思います。個人的にですが、東大模試をたくさん受けたのは、本番慣れと、あといろいろちょっと試したくって、自分がどういうメンタルの状態になるのかが分かるっていうか。例えば数学で、まずどういう問題から解いていくべきかっていうのとか、周りに人がいる緊張感の中で解くっていうのをどんどんやりたくって、模試をたくさん受けました。
佐藤:なるほど。
高1、高2の時の勉強量
佐藤:高1、2生の時は実際、どれくらい勉強をしてましたか?
S君:平日は、もう、1時間半とかですね。
F君:2時間やってればいいほうというか。
S君:土日もまあ、3時間とかですね。
F君:そんなもんですね。それこそ、高2の時くらいからここの
自習室を使い始めたんですよ。部活が終わってから来たりしてたんで、部活は、僕は6時半とかに終わって、(ここに)来るのは7時半とか8時前になって。
佐藤:でも、それをコンスタントに重ねるのが大切なんだよね。
F君:やっとかなきゃだめだなとか、思って。やっぱり毎日やるのがやっぱり大事かなと、何かしらを。
後輩へのアドバイス
佐藤:最後に後輩たちに何かメッセージをお願いします。
S君:自分に足りないものが何なのかを探すのが大事だと思いますね。
F君:うんうん、それは大事
S君:自分の欠点を見つけて、それを埋めるっていうのをひたすら繰り返していれば、いつかは受かる力がつくと。
F君:単になんかの「英語が苦手です」ではなくて、「英語の何ができない」とか、「数学の何ができない」…
S君:苦手を潰していけばいつかは得意科目になると思う。
F君:そこは大事かな。あとは数学の問題に毎日何題かでも触れていくとか、ある程度継続していくことが大事だと思いますね。