- We have something to do.(私たちには[私たちが]やるべきことがある。)
- We have something for you to do.(君がやるべきことがある[君にやってもらいたいことがある]。)
- I stood aside for him to enter.(彼が入れるように私はわきに寄った。)
- For him to think a thing like that is, in itself, an indication of his wavering mind.(彼がそんな事を考えること自体、心の迷いの表われだ。)
形容詞importantやnecessaryの場合はいずれの解釈も可能ですが、実は他の形容詞にはこのいずれか一方の形しか用いることができないものがあったりします。
ロイヤル英文法 §227
〈It is ~ for A to...〉「...することは~である」という意味で、ある事柄についての判断を述べる形である。もとは「...することはAにとって~である」という意味でforが用いられていたのが、for A to...の形で,意味上の主語としてto不定詞との結びつきのほうが強くなったものであるとされている。そこで、「~にとって」の意味が依然として強く感じられるものと、to不定詞の意味上の主語の性格の強いものとの2つに分けて考えるとわかりやすい。前者は原則としてthat節に書き換えられないが、後者は書き換えられる。ただしこの区別は厳密なものではなく、両方の性格を持つものもある。
例えば:
- ⓈIt Ⓥis Ⓒgood for your health Ⓢto get up early.(○早く起きることは、健康にとって良い。)
- = ⓈTo get up early Ⓥis Ⓒgood for your health.(〃)
- ≠ ⓈFor your health to get up early Ⓥis Ⓒgood.(×健康が早起きすることは、良い。)
- ≠ It is Ⓒgood Ⓢthat your health gets up early.(〃)
私の指導では、大学受験の実践演習に入っている生徒が「理解が浅い」と見受けられる文法事項に遭遇した場合、「英文法・語法問題集」を逐一開いてチェックを入れさせているのですが、Vintageの「不定詞の意味上の主語」に関する箇所が:
となっていまして、何でよりによって「dangerous」を用いたものにしているのかと...Vintageは多くの高校で使用されているだけに、まったくもってやっかいな話です。