こんにちは。石井です。
先日、とある生徒から質問を受けました。
「計画を立てろと言われたけど、計画を全うできなかった時に
焦ったり自己嫌悪に陥ったりする気がしてできない。どうしたらいいか。」
これまでの卒業生たちの例で言えば、
予定を消化できなった時のための『消化日』を作っておく
ことが多いように思います。
私自身は、計画を立てても次第に実行しなくなるような性格でしたので
そもそも計画を立てて学習するという経験が非常に少ないです。
ただ、学習をする上で『学習目的(もしくは目標)を明確にすること』だけは
ハッキリとしていました。
・何時間勉強する
・何ページ勉強する
いずれにしても量によって計画を立てることになります。
高1・2の初学者に対して初めて学習する科目のアドバイスを求められたら、
どの時期までにこのくらい等の目安を示すことはしていますし、
そのためにはどのくらいのペースで進めていくべきか、
単元ごとに区切って時期を示すこともこれまでにしてきています。
量による計画が非常に重要な時期なんじゃないかなと思います。
しかし、今回の相談者は受験をある程度意識して全単元の学習が終わっている生徒。
量による計画ではなく、質的な部分を考えてみた方がいいと伝えました。
計画を消化するために計画を立てるといった事態に陥っている人も結構います。
計画を実行して満足感を得られればそれでいいですが、計画を立てること自体にも
不安を持つのであれば、最初から量的な計画を持たない方が健全だと思います。
自分が納得をして学習できることがなにより最優先ですので、
例えば『今日は数列の漸化式を使った問題の解き方を自分で書けるようになる』などの
質的な部分を目的(もしくは目標)にして学習をしてみたらどうかと思うのです。
続き(↘)にもう少しだけ書きます。
これもまた生徒から訊かれた話に対して私がした話になりますが・・・
自習の仕方について、高校生の頃の話を交えてすることがあります。
先ほども「その時の学習目的(目標)を作った方がいい」と書いたのですが、
まさしくそれにつながる話として、私自身が勉強と称してやっていたことをここに書きたいと思います。
まず、私は非常にミスが多いのです。
計算ミス、転記ミスなど私が担当している生徒たちであれば、
私にとっては残念なことですが、多少心当たりがあるかもしれません。
私自身、自分にミスが多いことを自覚していますので、
自分の学習がそれに左右されないように考えていました。
どういうことかと言いますと、
自分が計算ミスをしたおかげで先に進めない
というのは誰しも経験があることだとは思います。
例えば、「解法がパッと思いつける」という目的をその時の学習に課したとします。
そうなったとき、私は
「問題を読む」→「なんとなく解法を考える」→「解答を見てちゃんと正答にたどり着ける方法か確認する」
の3段階で一つの問題の学習を終えてしまいます。計算はほとんどしません。
その様子を見ていた私の親は、
「ただボーっと考えて答えを見るとはなんてふざけているんだ」
と思ったことでしょう。いまだに「あなたはちゃんと勉強しなかった」というようなことを言われます(笑)。
勉強だけの話ではありませんが、様々な方法があってそれぞれが正解につながる道であると思います。
ある一つのものだけが唯一無二の方法だというのでは退屈です。
ヒトによって適性などは様々ですので、どの生徒に対しても同じ回答をするわけではありませんが、
極力それぞれが実行可能でやりやすいと感じられるものを1つでも提供できれば幸いです。