これまで英検は、6月、10月、1月の年3回実施されてきました。さらに各回において、日曜(本会場と準会場)、土曜(塾などの準会場)、金曜(中学高校の準会場)と3回の受験機会がありました。日曜の本会場試験では隣接級(例:午前に準2級、午後に2級)においてダブル受験が可能です。(隣接しない級の場合、試験時間がバッティングするので不可。)あるいは曜日・会場を変えれば、異なる級で複数回受験することが可能です。(例:中学校で実施する英検では3級を受けて、塾で実施する英検では2級を受験する。)

2018年度第2回より開始する英検CBT(Computer Based Testing)は、コンピュータを使用して受験する英検です。毎月いずれかの日曜日に試験があり、年間で計12回実施されます。従来の鉛筆+マークシートで受験する英検もこれまで通り年3回実施されていく形ですが、その各3回にCBTの4回分が対応する形です。例えば2018年度第2回の従来型英検は10月7日に実施されますが、これ(第2回)に対応する英検CBTは①8月19日、②9月16日、③10月14日、④11月18日の4回になります。これまでは同一回で同一級を複数回受験することはできませんでしたが、英検CBTと従来型英検は併願ができるので、例えば従来型を10月7日に受験し、CBTを8月から11月の間の1回受験すれば、2度のチャンスがあるということになります。つまり、理論上は、年間で同一級を6回受験する機会があるわけです。

また、従来型英検はスピーキングの試験を別日程の二次試験の面談で行なっていましたが、CBTの場合、同日で、筆記試験の後コンピュータの画面の指示に従って受験者が音声を吹き込む形式になるかと思われます(詳細:英検協会)。ちなみにTOEICのCBTのSpeakingテストはこのような感じです。


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