HAさん:「苦手科目と得意科目を認識する」
進学先:東京大学 文科Ⅰ類
合格掲示板で自分の番号を見つけた時、泣くでもなく笑うでもなく、本当に実感がないという状態でした。レタックスで正式に通知がきても、正直信じられなかったです。
茗渓では高1の冬休みから数学の授業を受けていました。文系科目に基本的に得意だったのですが、数学は苦手で、苦手なまま高3に突入してしまいました。少し問題が応用的なものだと分からなくなるだけでなく、計算や公式の運用ミスが多かったため、結局ほとんど時間を基礎を固めることに注ぎました。高3の特に夏まではかなり苦手な数学に力を入れていました。
日本史・世界史・理科・国語が学校の勉強を中心に社会・国語は季節講習を受けました。英語は帰国子女だったこともあって、得意科目だったのですが、苦手な英作文と文法や発音アクセントに重心を置き、英作文は夏休み英語の授業をとって茗渓で見ていただきました。その間、両親は東大受験はリスクが大きいと反対していましたが、東大模試で数学が一ケタ台の点数(全体で判定Cだったが)を見て、秋からは私大を中心として、日本史などに力を入れて数学は諦めるようにと言われました。
秋からは、もちろん世界史・日本史の知識定着に力を置きましたが、実際には数学も勉強していました。英語・国語は記述対策をしていました。
冬休み中は私大についても対策し、センター前はセンターに追われていたため、ぼちぼちやっていた私大はともかく、東大の過去問は本当に直前期になってしまいました。
センターは文系科目は9割程度とれたのに、数学はⅠA45点・ⅡB39点で本当にショックでしたが、
石井先生の後押しもあって諦めずに挑戦することにしました。過去問は必死でやっても7年分ぐらいしかできず、とても焦りました。
今、振り返ると、すべての科目をきちんと先生方に添作(添削?)してもらい、改善点を見つけクリアーしていったこと、つまり「量」はこなせなかったけれど、「質」を高めたことと、それ以前に基礎を固めていたことが勝因だったと思われます。
試験当日は私大が合格していたこともあり、そんなに不安にならずに行くことができました。国語・日本史・英語はかなり書けたと自分でも思いました。しかし、数学が思ったより難しく、書けるだけ書いたといった感じで、世界史はどう考えても、解答できたはずの問題が解答できずに、ほぼ落ちたろうなぁと思って落ち込んでしました。それでも地理・歴史の後の英語まで集中して解けたのがよかったのだと思います。
あまり模範的な受験生ではなかったですが、極端に苦手科目と得意科目が分かれている生徒でも苦手科目をかなり最後まで頑張ることと、得意科目は絶対におさえることで合格できると、今振り返って思います。最後まで両親に反対されつつ(両親は
東大は記念受験のつもりでした)の受験でしたが、見放さずに学校の先生と茗渓の石井先生が支え応援してくださったから、なんとか諦めずに勉強し、合格することができました。本当にありがとうございました。