中高一貫校生の先行学習

文法の先行学習

疑問文(「This is a pen.」→「Is this a pen?」)の作り方や、名詞が複数形になると語尾にsが付く(「apple」→「apples」)などの、英単語を並べたり語形変化させて文を作る際のルールを「文法」と言います。

文法は、茗溪や学校の授業を聞いてただ理解するだけでは不十分です。文法は頭だけではなく体レベルで染み込むまで徹底的に叩き込む必要があります。そのためには教科書準拠の問題集(例:New Treasure文法問題集)や副教材問題集(例:新中学問題集)などの文法問題集をしつこいくらいに繰り返し実施しなければなりません。数学であればセンスのある人は解法を一旦理解したら基礎的な例題演習をいつまでも繰り返し実施するのは時間の無駄ですが、英語は別物です。英語の定期試験で点数が今一つ伸びない要因No.1「ケアレスミスが多い」とNo.2「時間が足りない」は、この文法問題集のやり込み不足に端を発していると言っても過言ではなく、いずれも演習量を増やすことで容易に解決します。

茗渓の授業で文法解説を講師から受けて理解したら、文法問題集冊子の同範囲を逐一家庭学習にて実施します。次の定期試験範囲に相当する文法問題集のページは最低でも2周、それで定着が浅いと感じるなら3周でも4周でも、仮に頭が半分寝ている状態であっても手が勝手に動いて全問正解できるくらいになるまで繰り返し実施して仕上げます。特に英語が苦手だと言う人は、四の五の言ってる暇があったらとにかく文法問題集を回すことです。

塾通いの利点は先行学習の一点に尽きます。茗溪の授業で学校よりも先んじて文法解説を受けることで、茗溪生は学校の他の生徒よりも早くに文法問題集に取りかかることができます。文法問題集により早く取りかかることができれば、定期試験までにより多く問題演習を実施することができます。これが大きなアドバンテージとなります。(塾に通っていない生徒の場合、学校授業でその文法を教わるまでは文法問題集に着手することができません…そのため、定期試験直前に学校で学ぶ文法事項などに関しては特に、問題演習量が不足しがちです。)逆に言うと、このアドバンテージを活かせないようであれば塾に通う意味がありません。塾で週1回2時間足らず勉強するだけで全ての英語学習が充足することはありません。塾に行っただけで「十分勉強した気」になってしまう勘違いは大変危険です。

文法問題集の家庭実施に関しては(まだ家庭学習の習慣が生徒に定着していないうちは)講師の方でも授業冒頭で進捗を確認しますが、まずは生徒本人が演習量不足を自覚して、その反省からさらなる演習実施の必要性を感じて、これを自発的に行えるようになることが大事です。スポーツにおける走り込みや筋トレ同様、己を律して辛くてもやらなければならないノルマをキチンとこなすように精神面から変わっていかねばなりません。もし授業冒頭の宿題確認時までに指定範囲を実施できそうにない場合には、できる限り授業開始前の時間に自ら(=講師に指示される前に)早めに茗渓に来て自習室で実施してもらうのがベターです(無論、家庭実施あるいは茗溪授業が無い日に茗渓自習室に来て実施するのがベスト)。最悪、やりきれなかった宿題は授業後に残って自習室で実施してもらいたいですが、自発性・自律性を欠く受動的学習は効果も落ちるゆえこれは好ましくはありません。

つまり、勉強以上に精神的な成長が重要になってきます。中学受験までは生徒が精神的にも未熟であるが故、保護者あるいは学習塾の徹底管理の下勉強することが大きなプラスになりますが、大学受験においては出題範囲の絶対量がいかんせん多いため、塾や学校にまかせっきりの学習のみでは到底足りず、生徒自身の計画的な家庭学習が必要不可欠となります。もし生徒がしっかりと自発的・自律的に学習ができているのであれば、講師も毎週課題を出して進捗を管理はしません。仮に文法問題集実施が1周だけであっても、それで全問正解できる自信があり文法知識が「十分に定着した」と生徒が自覚できている限りは、分量自体は少なくても構いません。学習は量より質だからです。ただ、質を担保できないうちは絶対量をこなすより他ありません。「テストの点数が悪い…」「英語が苦手だ…」と悩んでいる暇があったら、その時間を文法問題集を回すのに費やす方が賢明です。


New Treasure、Progress in English対応

茗渓予備校はNew TreasureProgress in Englishなどの首都圏の多くの中高一貫校で採用されている文科省検定外教科書をいち早く基幹教材として取り入れ、一貫校に通っている生徒を数多く指導してきました。これらの教科書はNew Crownのような検定教科書よりも少しずつ先取りした内容になっており、第1巻を修了した時点ですでに英検3級の受験が視野に入ってきます。第2巻、第3巻の修了時点ではそれぞれ準2級、2級が視野に入ってきます。茗渓予備校の指導は先取り学習を旨としていますので、実際には第3巻終了前に高校2、3年生レベルの範囲まで文法学習を進めて、英検2級に挑戦し合格を勝ち取る生徒も少なくありません。


先行学習型カリキュラムの例

定期試験で高得点を取り学校の成績が安定している生徒は先行学習を行います。高校1年生までに大学入学共通テスト7割、高校2年生までにMARCH合格レベルの英語力を身につけることを目標とします。

フリップ

以下は茗渓予備校の一般的な学習進度(=進学校の進度)です。これをもとに個々の生徒の状況に合わせてカリキュラムを調整していきます。

指導例
中1指導例
3月〜7月 ■動詞の使い方
■進行形
■疑問詞など
夏期講習 ■過去時制
■未来時制など
9月〜12月 ■各種疑問
■助動詞
■物質名詞など
冬期講習~2月 ■比較
■感嘆文
■疑問詞応用など

  
中2指導例
3月〜7月 ■文型
■比較応用
■関係代名詞など
夏期講習 ■現在完了
■過去完了など
9月〜12月 ■受動態
■不定詞
■動名詞など
冬期講習~2月 ■再帰代名詞
■感覚動詞
■使役動詞など
 
 
 
中3指導例
3月〜7月 ■受動態応用
■関係代名詞応用など
夏期講習 ■譲歩
■分詞
■分詞構文など
9月〜12月 ■助動詞+完了形
■関係副詞など
冬期講習~2月 ■話法
■部分否定
■仮定法など

  
高1(理系)指導例
3月〜7月 ■仮定法応用
■話法応用など
夏期講習 ■否定
■倒置・強調など
9月〜12月 ■特殊構文
■各種構文など
冬期講習~2月 ■全単元応用
■共通テスト対策など





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