NIさん
進学先:慶應大学 文学部 人文社会学科
高3の2学期に(メイケイを辞める時に)前に担当していただいた先生に自分のその時点での英語の成績を告げた時、その先生がとても驚いていたことが記憶に残っています。(当時のヘンサチは70前後だった)しかし、私はその時、違和感をおぼえました。なぜ、そんなに驚くのだろうと。
後になって考えると、それは一種の“偏見”によるものだったかもしれません。私の出身校は、都内でも“バカな”私立高校であり、付属中学のヘンサチは40にも満たないのです。そんな高校の生徒が、されくらいのヘンサチを取っていたならば、驚かれるのも無理がありません。
しかし、私がこの場において述べさせてもらいたいのは、そんな高校だから「こそ」飛躍できるチャンスがあるということです。
ヘンサチが低い高校というのは世間のイメージ通り、学生のレベルが低いというのも確かです。授業が授業になっていないことも多々ありました。実際、学年の中で、“本気”で一般受験を志す生徒なんて、1/3くらいだったと思います。
しかし、だからこそ、質の高い指導が受けられるのです。例えば先生への質問。周りの学生たちは、滅多に先生に質問することなんてないので、小数が質問に行けば、とことん付き合ってくれます。実際、ある先生は、学年に3人しかいない慶應大学文学部受験者の小論文対策を、わざわざ講座を開き、一人ひとり細かいアドバイスなどを入れながらにして下さいました。(結果、3人とも受かりました。)つまり“大学受験に弱い”高校に在籍していることは、逆手に取れば、受験生にとって、とても有利に働くのです。それに学年に少ない“本気”の受験生同志のつながりはとても強いものでした。
中学受験で失敗したとか、高校受験で失敗したといった思いで、大学受験に対してあきらめを持っている人達は、希望を捨てない方が良いと思います。